はい、高めています。世界的にも高い評価とシェア率を誇っているのが日本の自動車です。いまでは世界の至る所で日本の新車を目にすることができますし、中古車は海外で再び活躍することができるほどその耐久性には注目が集まっています。そのような中で、時代の流れを反映した形で最近は自動車産業の注目する点にも変化が見られています。環境面での配慮、家計への負担軽減の方面に関心を向ける人が多い中で、日本の各自動車メーカーはハイブリッドシステムや軽自動車に重きを置くようになっています。たしかに街中に目を向けると、圧倒的にハイブリッドカーや軽自動車が増えています。
そのような中にあって、日本国内での新車販売台数において輸入車の占める割合が増えていることに気づいている人もいます。たとえば、カーオブザイヤーに輝いたゴルフを擁するVWなどはその典型的な例です。このような日本でいま人気のある車の中に海外メーカーのものが上位に食い込むようになっていることは、日本の自動車メーカーが考える市場のニーズと実際のニーズに開きがあることを表わしているのかもしれません。実際にVWのゴルフが人気を誇っていることなどからもわかるように、海外メーカーにとって実は日本の市場は参入しやすい状況になっているのです。つまり、日本の自動車メーカーが造っていないところに隙間があって、しかもそこにニーズがあるのです。たとえば、VWの方針は、日本市場に投入する車について考えるときに、エンジン性能や安全性能を磨くことに重きを置いているため、その結果としてゴルフのような輸入車が人気のある車になっているのです。
日本では低燃費に必要以上の注意が向けられてきた結果、海外メーカーにとってはそこに隙ができたという評価になっています。これからの時代、消費者は自分たちにもたらされる恩恵に焦点を合わせて商品を選ぶことになります。車選びも、国産か海外メーカーかということを問題にするのではなく、より自分の欲求にかなったものを選びたいと思っています。