自動車の大きさはどうでしょうか。輸入車と国産車を比較すると、一般的には輸入車の方が大きく、国産車の方が小さいものとなっています。なぜかと言えば、道路事情の問題があります。日本はお世辞にも国土が広いとはいえません。狭い国土でありながら物凄い経済力を誇るからこそ、世界から注目されている部分もあるのですが、道路事情に関しても狭いケースが多いです。わき道など、車がすれ違うのも難しいのではないかと思われるような道も多々あります。
そのため、ニーズとしても大きいものよりも小さいものの方が良いのです。特に軽自動車。これは小さくてとても便利ですが、そもそも軽自動車という文化があるのは日本だけなのです。他の国には軽自動車という存在などないのです。それくらい日本の自動車ユーザーは小ささを求めているとも言えるでしょう。一方、輸入車の場合、基本的には広い国土で販売しているものですから、大きさはとても大きいのです。例えばですが、本国ではコンパクトカーとして販売しているような輸入車でも、日本ではミドルサイズ、ともするとラージサイズに区分されるほどのものとなっているのです。日本の自動車メーカーは輸出にも力を入れていますので、外国に輸出する際には、大きさの面で苦慮する事も多いと言われています。
日本の価値観から考えると、国産車としては大型であっても外国では小型に分類されることもあるのです。例えばアメリカの場合、国土が広い事もあり、道路もとても広いのです。ですから、小さい車のニーズがあまりないのです。自動車は移動するためのものなのだから、出来れば大きい方が良い。これが根底にあるのです。このように、風土・環境が大きく異なっているという事もあり、車体サイズという点に関しては輸入車の方がとても大きいのです。ですが、小型にする技術の方がとても高度なため、日本の自動車メーカーの技術は世界水準で見てもとても高いものとなっているという事実もあるのです。